
まるで別々の形でアラスカと触れ合ったお二人が、出会うこととなったきっかけは?
「私は1994年にフェアバンクスに移住し、1995年には自分の会社「ネイチャーイメージ」を立ち上げ、アラスカで初めての「オーロラ記念写真ツアー」などを細々とやっていましたが、それだけでは生計を立てられなかったため、しばらくアルバイトもしていたんです。そのひとつが、北極圏の村べテルスにあるロッジの仕事でした。ほとんどはフェアバンクスでのオフィスワークなどでしたが、ときどき日本人のお客様で忙しい時期は現地べテルスへ行っていました。そこではじめて主人と出会ったのです」
それは1997年の夏のこと。実は牧栄さん、6年勤めた会社を退職し、失恋の傷を癒すために、カヤックでの単独川くだりを計画し、ベテルスを訪れていたのだそうです。
「モンゴルかアラスカかと悩み、どういう訳かアラスカを選んだようですね。右も左もわからずフェアバンクスにやって来て、泊まったホテルで働いていた日本人スタッフに色々とアドバイスを受け、べテルスがいいだろうということになってやってきたのでした」
べテルスとは、北極圏原野への川、山旅の基点となる村。牧栄さんの川旅は10日間ほどの日程だったものの、その後しばらくべテルスに残り、時間のあった真樹子さんとともに一緒にハイキングしたり、カヌーをやったり、オーロラを見たりして過ごしました。そして、牧栄さんの帰国直前には黄葉の綺麗なデナリハイウェイへ。この頃には、「結婚しよう」という話になっていたというから、まさに運命といえるのかもしれません。
そして翌98年春、先に永住権を取得し、フェアバンクスで生活していた真樹子さんが一時帰国して入籍。現在は、3歳になる息子さんとの3人暮らしを楽しんでいらっしゃいます。 |